10.12
西豊富K牧場様無線ネットワーク工事
最近弊社でもっとも注力しているのが、建物間のWi-Fi通信(無線LAN通信)を行うネットワーク工事です。
ご存知の通り、道北地域の基幹産業である酪農。その大切な資産である乳牛を守るため、牛舎内の見守りカメラ設置のご要望を多数いただいております。
先日施工が完了しました、豊富町西豊富K牧場様牛舎の工事をレポートいたします。
工事概要
- ご自宅にはADSL回線が敷設済み
- 離れた牛舎と自宅の間を屋外用無線LANアンテナで通信
- メインの牛舎とは約75メートルの距離
- 育成舎とは約90メートル離れており、間に別の建物をはさむ
- Wi-Fiカメラは別業者様で納入
工事レポート
今回、牛舎に設置した無線LANアクセスポイント(Wi-Fiの送受信機)はバッファロー社の「WAPS-300WDP」。こちらの商品は動作保障温度が広く、防塵、防水、耐腐食性能が高く、多くの牛舎でも使用実績を持つ製品となっております。電源の供給はLANケーブルを通じて行われますので、電気配線工事が不要。LANケーブルはネズミが嫌う成分を外皮に練りこんである防鼠仕様のものを採用しておりますので安心です。

WAPS-300WDP本体

電源ボックス横にLANに給電する装置(PoEインジェクター)を設置。本体とはLANケーブルのみのシンプル配線
また、今回のケースでは、自宅との間に遮蔽物があり電波をうまく回り込ませて届けなくてはなりません。そこで用意したのが、無指向製の屋外アンテナ、バッファロー「WLE-HG-NDC」です。これを自宅のアンテナマストに取り付け、専用ケーブルを使って自宅内のアクセスポイント「WAPS-AG-300H」に引き込みました。専用ケーブルはテレビのアンテナケーブルなどに比べてやや硬く、取り回しにくい面もございますが、20mのケーブルを使うことで電波法の諸条件をクリアしております。

中央の棒状のものが「WLE-HG-NDC」
今回の作業では高所の取り付けもあったため、機器の設定等も含めた作業時間は約8時間程度となりました。
後日、無線カメラも無事に設置できモニタリング環境も良好とのことお聞きいたしました。今回は弊社ご用命ありがとうございました。